あの人ってまさか…

久しぶりに夢を見た。
いつか見たものに少しだけ似てた。

赤黒い壁で暗い照明の建物に、私と女と少年(15歳くらい)がいた。
彼等の他には、数人の老人の姿を見かけた気がする。
建物はかなり広く、床が鏡のように暗く私達を映していた。
1階1階が随分離れているらしく、エレベーターに長く乗っていた記憶がある。
ある時私達は急いでそれに乗ったが、女だけは乗り遅れてしまった。
私と少年が乗ったエレベーターは最上階に近い所までノンストップで行くものだった。
これに乗って彼女も来るだろうと、それが止まったエリアにて女を待つ。
待っている間、少年が何か詩のようなものを口ずさんでいた。
それは何かと問う私。
彼は説明してくれたが、私は今その内容を覚えていない。
驚いたことに、私達が会話を交わしたのはこの時が初めてだったのだ。
長い時間一緒にいた感じがしたが、今までそのことに気づかなかった。
それから他にも何かを問いかけたが、全く記憶に残っていない。
彼の顔は若い頃のあの人に似ていたかもしれない。
私はあの人の若い頃なんて全然知らないけど、そんな気がした。
何の根拠もないのに妙に確信が持てていた。
ここで目が覚めた。続きを見ようと目を閉じたけど、集中力が途切れてうまくいかなかった。
友達に相談したらカオスって言われたぜ…。
前もそうだったような。
私はカオス体質なのか。


ゼルギウス……？
私の夢に降臨なされたのか？
その少年は彼かもしれない。
雰囲気が全く同じだったから。
しかしなんだこのカオスな夢は。
前のに劣るにしても十分気味が悪い。
せっかくだから夢占いでもするか。
いい結果が出る気配が微塵もないけどね…。